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頭の鉢


縦71mm×横52mm×奥52mm。原型をラドールで作ったものを、シリコンゴムで型取り。
まだ試作品のつもりなので、いろいろ材料を試してみようと思い、石膏(左)、モルタル(中)、造形用の白モルタル(右)を型に流し込んで作ってみました。


顔のついた鉢は、植物の部分がおかしな髪型に見えて面白いかもと思ったのですが、ネットを検索すると皆同じことを考えるようで、鉢を頭に見立てて作っている作品が結構あるみたいです。コミカルな表現になっているものが多いようなので、ちょっと真面目な雰囲気で「こんな髪型になっちゃって、こまったわぁ。」という感じの困り顔にしてみました。


シリコンゴムの型を作るときに、原型に離剥剤を塗るのを忘れて、危なく原型と型が一体になってしまいそうになりました。無理やりカッターで型を切り開いて原型を取り出せましたが、顔の前面に切り開いた時の合わせ目が来てしまいました。


石膏(左)は結構うまく抜けましたが。モルタル(中、右)はセメントと砂がまざっているため、気泡が残ってしまいます。注型の時に電動マッサージ器で振動を与えて、できるだけ気泡を追い出そうとしていますがやっぱり小さな気泡が残ります。モルタルの場合は気泡もそれらしい質感とも思えるのですが、、、


顔部分のアップ。

どの材料もそれらしい質感があって面白いのですが、石膏(左)は固まり始めるとあっという間に硬くなって、注型の時間が短すぎて難しい。それと水を使うと経年変化で溶けてゆきそうなのが気になる。

灰色のモルタル(中)は注型の時に残る白い斑点が面白いが、気泡が残る。

白モルタルは顔の傷の部分をサンドペーパーで削ってみたら、基剤の砂が出てきてしまった。と、どの材料も一長一短な感じ。

鉢のような形の型は作るのが難しいのと、砂が混じっていると、型の損傷が激しい。というのもわかりました。今回の原型では少し小さすぎて小さな植物しか植えられないので、次回はもう少し大きくして、造形の掘りを深くして、もう少し表情がわかりやすくしてみようかと思っています。

多肉植物はあまり水を必要としないそうで、土が少ししかはいらない鉢ですが、室内で週一の水やりで、植え付けて4カ月ぐらい。少しずつ成長しています。

なお植物は、多肉植物の栽培が趣味の野村さんに分けていただきました。ありがとうございました。
野村さんの植物との出会いのブログはこちら>> http://botanicalog.net

2014/12/14 UP


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