PANZERFÄHRE
GEPANZERTE LANDWASSERSHLEPPER PROTOTYPE NR.1




 ドラゴン社の「パンツァーフェリー装甲水陸両用牽引車(LWS)プロトタイプNo.1」。PANZERFÄHRE GEPANZERTE LANDWASSERSHLEPPER PROTOTYPE NR.1 。

 ドイツ軍により1936年に開発された水陸両用牽引車LWSの後継車輌として、装甲板で構成された車体と、IV号戦車の足回りを採用し設計されたパンツァーフェリー(LWS)プロトタイプです。1941年から1942年にかけ試作型2輌が製造され、水陸両用のトレーラーの牽引や、浮桟橋として、また2台直列に並んで24トンの積荷を運ぶフェリーとして活躍した極初期のモデルを再現しました。(ネットの模型屋さんのサイトから引用させていただきました。)

 作る前にネットで検索してみると試験運転の写真がありました。試作車1号車と2号車と思われる車両が、戦車を乗せた「はしけ」のようなものを両方から挟んで入水する場面なのですが、戦車の重みで、中央に向かって激しく傾いています。両側のフェリーのスピードや舵取りを合わせなければ直進するのも難しそうで、実際に運用するのは難しかったのでは、、、と思わせる写真でした。これは見なかった事にして、実戦に投入された体でつくってみることにしました。

 汚し作業に入る前までの作業はブログに掲載していますので良かったらそちらもご参照下さい。ブログはこちら>>
 ブログでは乗員を2体作っていたのですが、座っている方の人が入ると、なんか緊張感の無い感じになるので、お蔵入りになりました。


 車体前側、多分護岸されていない川の岸に揚がる時に、前のこの部分を滑らせつつ、キャタピラーでガガガッと押し上げて、周りは泥沼のような状態。などと考えて、喫水線の下は泥っぽくしてみました。
 前後に着いているチェーンは巻き取る事が出来るようです、多分前述のはしけなどを繋げるための物かと思います。このチェーンの部分、何度も不用意にさわって、折ってしまって着け直しています。


 側面の全体像。キットの箱絵と、前の部分の突き出した形の印象があまりに違うので、部品の取り付け方向を間違ったかと思うほどです。最近のドラゴンの箱絵。キット設計時のCADのパースのついてない図面を参考にしているのかと思うほど、パース感が無いのがあります。


 重量感を感じる、後ろ下から見た感じ。


 後部の下部分にスクリューが着いています。舵はどうやって切ったのか?それっぽい差し込み部分がありますが、チェーンが邪魔をする構造なので謎です。


 車体側面のアップ。船上には乗員が滑り落ちないようにロープが張ってありますが、ここの工作がこのキットいちばんの壁でした。設計図の方法ではとても作れそうにないので、自分なりの方法を考えてやってみたのですが見事にドツボにはまり、失敗しては、やり直しの繰り返し、結局糸の長さがうまく調節できずにダラーンとしちゃうのをあきらめました。


 乗員はどこかから持って来た体に、ホーネットの首をつけています。


 車体上部、前から。


 車体上部、後ろから。この後ろにある箱状のものは何なのか?舵を入れておく箱か?舵を操作する機械か?イカリを巻き取る機械か?。


 車体上部、横から。茶色くさびた感じにしたのが、多分エンジンの排気管、何かカバーが無いと乗員が足をやけどする気がするが、、、他の4本の煙突状のものは、多分、エンジンや中に入る乗員ののための換気口だと考えて、あまり汚しませんでした。


 車体上部天板には、何かの作業で重い物を引きずった傷や油のたれなどを書き込んでみました。


 これだけ側面の高い車両にものを持ち上げるのは大変だし、とんでもなく傾いた写真を見たら、重い荷物があるのはオカシイかもと思うのですが、何か作業用のツールが入った箱ぐらいはあってもイイかと箱を載せてみました。大きい方の箱はプラバンを張り合わせて作ったもの。舟につきもののロープ類も載せてみました。


この部分は「もやい」だと思ってよく港で見る感じにしてみました。一応ロープはもやい結びをネットで調べてやってみました。(写ってないけど)


 イカリと引っ掛け棒(ギャフと呼ぶものだそうです)の先端、こすれそうな所を銀色にして、使っている感じに、、、


 後方のもやい部分。


 ベースへの置き方を変えて、右側の後ろから撮影。


 同じく右側の前はこんな感じ、
  今回は舟と戦車の間みたいな車両で、どんな感じで使われたのかもピンとこなかったので、汚れ方のイメージが全然わかなくて考え込んでしまいました。それから、前回から時間を空けてしまって、汚しの勘や経験値が落ちてしまった感じ、やっぱり続けている事の大切さを思い知りました。
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2013.8.30UP